地域貢献

今年も美山町で、蚕のえさとなる桑の植樹を行いました!

日本きものシステム協同組合(JKS)が「京都 桑田村」で桑やクヌギの植樹を行うようになり、4年目に入りました。毎年欠かさず京都府南丹市美山町の畑を訪れ、桑の成長を見守り、新しい苗を植え、地域の方々と交流を深めています。
6月11日、山間の里への道中は梅雨空に覆われ、畑での作業が心配されました。しかしJKSの面々が畑に出向く時は図ったように雨が止み、長靴等を準備してくださっていた桑田村の皆さんのおかげで、滞りなく植樹を行うことができました。

当組合がこれまでに植えた桑やクヌギは順調に生長しており、美山の景観にまばゆい緑をもたらしていました。JKSは桑の苗を5年間で300本寄贈する計画で、地域のたかつかさ保育園の子どもたちも苗を植えに畑を訪れています。「休耕田だったこの地に、緑が広がるのがうれしい」という桑田村の皆さんが、ベテランの知識と知恵で桑畑を管理してくださっています。

桑の木は生命力がたくましく、自然の状態で3メートルほどまで大きくなります。それを、飼料向きの葉がとれるように剪定を繰り返し、低木に保ちながら生育させます。40~50人で構成されるNPO法人「京都 桑田村」の方々が、代わるがわる作業を続けてくださっているとのこと。4年前に植樹した桑は、細やかな手入れにより枝が25cmほどに切り揃えられていました。

栄養満点の桑の葉を食べて、蚕は1か月足らずで4回脱皮をし、繭を作るために糸を出します。食欲旺盛な蚕の飼育には、短期間にたくさんの桑の葉が必要です。この日も畑の葉を摘み、蚕を飼っている地元のたかつかさ保育園に届けられたとのこと。保育園では春と秋に約2000頭の蚕を飼育しており、蚕の成長は子どもたちの観察力や興味・関心を高め、情操教育にも生かされているようです。

桑田村の皆さんに、保育園の子どもたちが絹糸や繭で作ったクラフトを見せていただきました。繭で作ったかわいい指人形は、地域の皆さんと一緒に作って遊ぶそうです。日本の伝統産業を通じて、子どもたちの豊かな心を育むお手伝いができるというのは、とてもうれしいことです。

畑での作業後は、地元名物の栃餅入りぜんざい、桑の葉で煮出した栄養たっぷりのお茶で地域の方々にもてなしていただきました。日本の原風景が残る美山町の休耕田を活用する、蚕の飼育を通して日本の絹産業を次世代へ伝える、という意義をもつこの取り組み。畑を管理してくださる「京都 桑田村」のみなさん、蚕を飼育しているたかつかさ保育園の子どもたちと一体になって取り組むからこそ、実現し、継続できていることです。苗の寄贈だけでなく、植樹をしに現地に訪れることは、それを実感する非常に大切な機会だと私たちは感じています。

日本一明るく元気な「絹の郷づくり」をめざして――。当組合佐々木英典理事長から地域の皆さまのご尽力に改めて感謝を申し上げ、今年も互いの健康と発展を誓い合いました。

日本きものシステム協同組合は、京都モデルフォレスト運動に参画し、絹の郷づくりを応援しています!

トピックス一覧