地域貢献

絹をつくる蚕の餌となる、桑の苗木を植えました

2015年4月8日に、日本きものシステム協同組合(JKS)の会員と南丹市美山町豊郷の住民らが一緒になって、福井県境に近い同地区の休耕田で桑を植樹しました。春とは名ばかりの風が大変冷たい日でしたが、豊郷の方々から歓迎を受け、心身ともにあたたまる栃餅のお汁粉をいただきました。

今回の植樹には、全国のJKS会員50人と住民30人が参加しました。
豊郷公民館の諫本慶春館長が「この辺りはかつて北桑田郡と呼ばれて養蚕が盛んでした。お年寄りが多いですが、蚕を育てる園児たちと一緒に元気に活動します。“絹の縁”でよいつながりが生まれて、ともに発展していきましょう」とあいさつされました。

同組合の細見拓三理事長は「私たちは和の伝統を伝えていく立場にいるものとして、今回の取り組みでさらに私たちのブランド力を高める活動としていきたい。この活動を通し、5年後に国内生糸による、きものづくりをめざします」と抱負を語りました。

そして、植樹へ。3年かけて150本の桑を植える計画。この日は住民の皆さんの丁寧なご指導のもと、会員たちは50本の桑を“無事に育ってほしい”と願いを込めながら植えました。

会員の中には、はじめて桑の苗を見た人も多く、「国内生糸をつくりたいのはもちろんだが、私たちの取り組みで、村が元気になり、森づくりにもつながれば」と泥をぬぐいながら、楽しそうに作業をしていました。

今回の取り組みは、過疎で荒廃する農地を活用するために、高齢者の経験と知恵を生かす文化事業として

  1. 地元住民の皆さんと協力して桑の木を育て、蚕を育てる
  2. 地元や保育園と協力して繭を作り、絹糸を紡ぐ
  3. 地元や保育園児と協力して、絹のハンカチを作り、記念品として活用する
  4. 広葉樹を植樹し、カブトムシの森等、子供たちが楽しめる地域活動を行う

(1)から(4)まで5年かけて行われます。

その後、西陣舞鶴工場へ見学に行きました。帯をつくる工場でしたが、職人さんが絹糸を1本ずつ丁寧に、かつスピーディーに巧みに織っていきます。凝ったデザインは数か月かけて、長年の経験と熟練の技によって美しい帯として仕上がる手間を目のあたりにした時間でした。

日本きもの協同組合ではこの活動を通して、“和の文化を後世に伝えること、地域貢献”を目指します。

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